助産師として、また社会人として初めての職場、ドキドキしますよね。
しかしせっかくの助産師デビューも、十分な教育を受けられないまま現場に入り、人手不足から日々の業務に忙殺され、すぐに転職することに…なんてことも、絶対にないとは言い切れません。
そのような事態を避けるためにも、新卒助産師では最初の就職先選びが肝心です。
どのようにして自分の希望に沿う就職先を見つければよいのか、その方法と、押さえておきたい注意点を紹介します。
目次
助産師の新卒採用!就職先を見つける方法5選
その他の職業と同様、助産師もまた就学時から就職先をしっかり検討する必要があります。
助産師の新卒採用情報はどこで探せばよいのか、主な5つのルートを押さえておきましょう。
その1.学校の就職支援センターを利用する
多くの大学や専門学校には、学生の就職活動を支援する「就職支援センター」や「キャリアセンター」、「就職課」が設けられています。
就職支援センターでは、就職活動の流れやコツを学べる就職ガイダンスやセミナー、OG・OBから体験を聞ける相談会などのイベントを開催しています。
キャリアカウンセラーに就活について相談したり、求人情報やインターンシップ情報などを得ることもできたりと、便利です。
ただし、就職支援センターは学校の就職率の向上を優先するため、学生の希望を第一に考えてくれるとは限らないことに注意しましょう。
<関連記事>:助産師を対象としたセミナーの種類や内容は?
その2.病院関連のホームページを確認する
目当ての病院が決まっている場合は、病院のホームページを直接チェックするのが近道です。
助産師の求人情報や勤務条件、選考日程などが詳しく掲載されています。
大きな病院で系列施設がある場合、病院の管理・運営組織で一括して募集をかけていることがあるため、経営母体のホームページもチェックしてみてください。
その3.就活サイトに登録する
看護学生向けの就職支援サイトに登録すると、無料で求人情報や就活関連情報を得ることができます。
地域や病院種別、病床数などの条件で検索したり、見学会やインターンシップを申込むことも可能です。
学校の支援センターでは系列病院などを紹介されることが多くなりますが、就職支援サイトでは広範囲に情報を扱っており、より広い視点で活動を行えるのがメリットです。
その4.病院の説明会に行く
新卒向けの合同説明会を開催している病院もあります。参加する場合はホームページなどで日程をチェックし、申込みましょう。
当日は院内見学の時間を取るところも多く、実際の勤務環境を自分の目でチェックできるチャンスです。
院内やスタッフの様子を確認しておくことで、自分が働く姿をイメージしやすくなります。
その5.インターンシップに参加する
病院でのインターンシップに、積極的に参加してみましょう。
先輩看護師と一緒に、清潔ケアや排せつケア、食事の介助や体位交換など、日常生活支援を中心に体験します。
一般的には2日間ですが、1日から参加できる場合もあり、複数病棟を回るなど希望を伝えることも可能です。
経験として役立つだけでなく、就職活動時にアピールポイントにもなります。
最終学年での参加は受け付けていないケースもあるため、早めの情報チェックが大切です。
<関連記事>:助産師が病院で働くメリットは?
新卒の助産師として就職する時の注意点は?
新卒助産師が就職活動をする時は、どのような点に注意すればいいのでしょうか?
就職先選びで必ず念頭に置いておきたいポイントを、いくつか説明します。
初任給は必ずチェック
「新卒として経験を積むため」とはいっても、懸命に働いた分に対する報酬が少なすぎては、モチベーションも低下してしまいます。
初任給の金額が助産師の平均額を下回っていないか、必ずチェックしてください。
助産師の一般的な初任給は、月給25万円、夜勤手当等を含めると30万円前後です。
国家資格で需要も多いことから、新卒としては比較的高収入となっています。
ただし、都心部より地方の方が給料が低めになる傾向があり、手当の額によって差が出ることもあるので、求人内容とともにチェックしてください。
<関連記事>:助産師、夜勤の手当てってどのくらい?
常に求人を出している職場は避ける
好条件なのに常に求人を出しているような施設があります。
スタッフ数が膨大な大病院なら理解できますが、中小規模の病院やクリニックで常に求人募集している場合、慢性的な人手不足に陥っている可能性があります。
そのような現場では、各スタッフの負担が大きく、残業や業務内容がハードだったりという理由で、離職率が高くなり、十分な教育を受けるのも難しくなります。
そのような求人は慎重に見極める必要があります。
研修制度が整っている職場の方が安心
就職先の研修制度は、しっかり確認しておくことを勧めます。
十分な研修を受けないまま転職することになった場合、経験者として採用され、今度は新卒時のような教育を受けることができません。
新卒として基礎的な知識やスキルを丁寧に教わり、色々な経験を積ませてもらうのは、その後のキャリアにとっても大切なことです。
研修制度の充実度は、チェックポイントの一つとして覚えておきましょう。
自分が将来的にどうなりたいか明確にしておく
例えば新卒時に、「すぐにお産をとってみたい」と小さな産婦人科クリニックに就職し、その希望を叶えることができたとします。
しかし数年後に「助産師としてキャリアップしたい」と思っても、規模の小さな職場では、それが叶わない場合もあります。
就職先を探すときには、その時の感情だけでなく、「自分の将来のために必要なスキルが学べるか」を考えることが大事です。
何歳までにどんなポジションで働きたいのか、いつ頃開業したいのか、どれぐらい収入を得たいのかなどを考えれば、おのずと勤務先に必要な条件が定まってきます。
- 学校の就職支援センターや看護学生向けの就活サイトを利用する
- 病院の説明会やインターンシップに参加してみよう
- 助産師の仕事を経験したり、職場の雰囲気を確かめることが大事
- 初任給が、目安となる平均月収を下回っていないかチェック
- 研修の充実度を確認し、常に求人が出ているところは注意する
- 将来どうなりたいかを考え、必要なスキルを学べる職場を探す
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