助産師は、子育ての経験を活かして働くことができます

助産師、仕事と子育ての両立は可能?

助産師は赤ちゃんの誕生や子育てをサポートする仕事です。職場では出産や育児をサポートしているのに、「自分自身の子育てとは両立できていない」という助産師を多く見かけます。

助産師の仕事と子育ての両立は困難なのか、現役助産師や助産師経験人の声と併せてまとめてみました。

みんなどうしてる?助産師が仕事と子育てを両立させるには?

子育て経験のある助産師のみなさんが、仕事との両立で役立ったと語っているポイントは3つあります。それが「時短勤務」「パートタイム」「託児所付きの職場」です。

助産師の時短勤務とは

助産師が仕事と子育てを両立するに、利用したいのが助産師の時短勤務です。

時短勤務とは「育児・介護休業法」で定められた「短時間勤務制度」を活用した勤務のことです。この法律では、雇用主は従業員が希望すれば職場の所定労働時間を短縮する義務があると定められています。

[制度を利用できる人]

・3歳未満の子どもを育てている
・1日の労働時間が6時間を超えている
・原則として正社員(常勤)である※
・制度が適用できる期間に育休をしていない
・現在の職場に1年以上勤務している

※条件により有期契約労働者(パート)も可

[短縮時間と利用期間]

・1日の労働時間は5時間45分から6時間とする
・制度を利用できる期間は子供が3歳になるまで

[制度の利用方法]

・制度内容は職場の就業規則の定めによる
・制度を利用するための手続きは職場の定めによる

助産師さんの声:
「子どもが3歳になるまで利用した」「職場を辞めなくても子育てができた」「時短勤務はお給料が減るが便利な制度」「時短を利用しても常勤のままで福利厚生も使えた」

助産師のパートタイムとは

助産師の仕事と子育ての両立で、時短勤務が利用できない人もいます。その場合、パートタイムで働くという方法もあります。パートタイムとはいわゆる「パート」「非常勤」のことで、多くの助産師が子育て中にパートで働いています。

・病院やクリニック

医療機関からの助産師パート求人は多数あります。ただ、「二交代制」や「夜勤のみ」という求人もあるので、子育てを考えた場合は「日勤のみ」を選んだほうがいいでしょう。

助産師さんの声:
「大手の総合病院は人手があるので勤めやすい」「小児科がある病院なら何かと便利」「託児所付きの病院なら尚よい」「クリニックは急な休みが取りにくい」「病棟より外来がオススメ」

<関連記事>:助産師が病院で働くメリットは?

・小児科の看護師

子育て中はいったん助産師の仕事を休み、小児科の看護師として働くという方法もあります。看護師の求人は幅が広く、パートや非常勤の募集が多いので職場を選びやすいのがメリットです。

助産師さんの声:
「助産師よりも求人数が多くていい」「小児科の知識が得られてスキルアップできる」「子育ての経験を活かせる」「患者さんのママと話が合う」「子どもが病気のとき助かる」

・在宅でできる仕事

助産師の知識や経験を活かして在宅で働く方法も有効です。例えば、インターネットのWEBサイトの記事作成(ライター)、助産師課程の通信教育の添削指導、製薬会社や健康食品会社など企業のお客様健康相談(電話)などがあります。

助産師さんの声:
「在宅の仕事は適性を活かせる」「向き不向きがある」「自分に合ったものを選ぶといい」「いろいろ勉強になる」

託児所付きの職場とは

子育てと仕事の両立に役立つのが託児所付きの職場です。最近では助産師求人でも「託児所付き」「託児所完備」というところが増えてきました。

こうした託児所は病院などが、職員の福利厚生のために設けているものです。託児所付きの職場なら、子育て中の助産師でも仕事と育児の両立がしやすくなります。

助産師さんの声:
「出勤時に託児所に子どもを預けられて便利」「子どもが体調不良のときも対応できる」「帰りに子どもを引き取って帰宅できるのは合理的」「働くお母さんの味方だと思う」

<関連記事>:助産師、日勤のみで働ける職場は?

仕事と子育てを両立させるコツ

助産師が仕事と子育てを「上手く両立させるための5つのコツ」を紹介します。

1.すべてに完璧を求めない

「仕事も育児も完璧に」とキリキリすると、どこかに無理が出てしまいます。どちらも上手くやろうとするのではなく、適度に手抜きをしながらバランス良く進めていくのが両立のコツです。

子育ては人生の一時期しか経験できないもので、子どもが成長すればまた仕事に全力投球できますね。育児も助産師の仕事に役立つ経験だと考え、肩の力を抜いて今しかできない子育てを楽しみましょう。

2.子育てのサポーターを作る

子育てをこなすだけでも大変なのに、助産師の仕事と両立するのには苦労が伴います。「自分ひとりでは無理」というときのために、子育てを助けてくれるサポーターを作っておきましょう。

自分や配偶者の家族がサポートしてくれれば、何よりも心強いことは確かです。それがむずかしい場合は、プロのシッターさんに頼むという方法もあります。多少の費用はかかるものの、「困ったときのプロ頼み」は意外に助かるものですよ。

3.家事は優先順位を考えて

仕事と子育ての両立には「家事の優先順位を考える」が効果的です。食事・洗濯・掃除が三大家事といわれますが、お金の管理、親戚との付き合い、季節の衣替え等、何かと用事は多いものです。

何から手を着ければいいか迷ったら「まず目の前にあることから」が基本となります。そのうえで「食事はテイクアウトを利用」「洗濯はクリーニングを活用」「子育て中の掃除はヘルパーさんを頼む」といった裏技を使うといいかもしれません。

4.職場の人間関係を円滑に

子育て中は職場のみなさんに何かと負担をかけがちです。仕事と子育てを両立させるには、職場の人間関係を円滑にし、周囲の協力が得られるようにしておく必要があります。

子育て経験がある同僚や上司がいれば、日頃からアドバイスをもらうなどして人間関係を深めておきましょう。周囲の人に迷惑をかけてしまったときはお菓子の差し入れをしたり、サポートしてくれる同僚にはちょっとしたプレゼントを渡すというのも効果があります。

<関連記事>:助産師の転職理由、ドロドロな人間関係

5.気分転換を上手にしよう

仕事も子育てもストレスが溜まるものです。それを頑張り過ぎるとストレスが蓄積し、どこかで無理が出て爆発したり挫折してしまいます。この2つを両立させるためには、自分自身が心身ともに健やかでいることが大切ですね。

そのためには過度の無理や我慢はやめて、適度な息抜きをして気分転換してください。子どもをシッターに預けて外出する、前から欲しかったものを買う、エステやリフレクソロジーで体のケアをする等、自分へのごほうびをしてみてはどうでしょうか。

助産師の子育てと仕事を両立させるには、ママ助産師でも働きやすい職場を選ぶことがポイントです。より働きやすい勤務先への転職を考えているなら、助産師専門の転職支援サイトへの登録をオススメします。

助産師専門の転職支援エージェントを活用すると、未登録者には分からない非公開求人を知ることができます。非公開求人には条件が良い病院などの求人情報がたくさんあるので転職が有利になりますよ。

<助産師、仕事と子育ての両立は可能?のまとめ>

  • 両立を成功させるにはいくつかの条件がある
  • 時短勤務やパート勤務ができるのも条件のひとつ
  • 職場の病院が託児所付きなら両立しやすい
  • 子育て中は在宅でライターや添削の仕事をする方法も
  • 今の職場が不満なら条件の良い職場への転職もおすすめ

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