助産師はとってもハードな仕事なんです

助産師の勤務時間は?

出産はいつ始まるかわからないものです。産婦の出産を介助する助産師の仕事は、その出産に立ち会っていく上で、どのように勤務形態になっているのでしょうか。

ここでは、助産師の勤務時間についてお話致します。

病院の勤務時間

産科・入院施設のある病院は24時間体制になり、常に助産師が勤務している必要があります。

一部の病院によって異なる勤務体制を取っていることもありますが、一般的には2交替や3交替のシフト制を取るようになります。

次では2交替と3交替、それぞれの勤務時間やメリット・デメリットについて見ていきます。

2交替の場合

2交替勤務の場合、日勤(おおむね9時~17時)と夜勤(おおむね17時~翌朝9時)の交代制になります。

2交替の大きな特徴は、夜勤で入ると16時間勤務になるということです。

1回で2日分の勤務となりますので、出勤数が少なくなるのは大きなメリットですが、日勤の2倍の時間働く訳ですから、1日が非常に長く感じられますよね。

しかし、疲労や眠さによる集中力を切らさないためにも、しっかりと仮眠や休憩時間が用意されています。

病院によって異なりますが、だいたい2~3時間ほどの休息時間が設けられている所が多く見られます。しかし、中には80分と少ない所もあります。

これって労働基準法で違反しているんじゃない?と疑問に思うところですが、労働基準法では「8時間を超える勤務は1時間の休憩が必要」と義務付けられているため、16時間勤務の場合でも1時間以上の休息をとれば問題ないということになります。

仮眠時間が設けられていた場合でも、この時間は労働中としてみなされるため、呼び出しがかかった時はすぐさま対応しなくてはなりません。

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2交替のメリット・デメリット

■メリット
・夜勤手当がつくので高収入
・1回で2日分働くことになるため、勤務数が少ない
・夜勤回数が少なくて済む
・残業はあまりない

■デメリット
・勤務時間が長い
・休憩時間が満足にとられないこともある
・疲労感を感じやすい

3交替の場合

3交代勤務の場合は、日勤、準夜勤(おおむね16時~午前0時)、深夜勤(おおむね午前0時~9時)になります。

夜勤であっても8時間の勤務になりますので、2交替に比べて疲労感が少ないのが3交替の大きなメリットです。

助産師のように常に神経を張っている仕事は特に、集中力を絶やさないためにも勤務時間は8時間以内がベストだと言われていますので、仕事の質を維持する意味でも大切なポイントです。

しかし、日勤から深夜、準夜勤と勤務形態が不規則になってしまうため、体内リズムが乱れて体調を壊しやすいというデメリットもあります。

また、急変患者がいたり、入院患者の対応に追われるなどして残業を余儀なくされることも少なくありません。

3交替のメリット・デメリット

■メリット
・勤務時間が短い
・集中力が保てる
・夜勤手当がつく

■デメリット
・不規則な勤務時間で体調を崩しやすい
・残業があることも

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<ここまでまとめ>助産師の勤務時間を取り巻く問題と改善策

今は助産師不足の影響もあって、人数が少なくても回せる2交代勤務へ移行することが多くなっています。

そんな過酷な労働環境に悩んでいる助産師は多く、体力がある20代~30代の頃はまだ続けられても、夜勤の負担が積み重なって辞めてしまうベテランがいることも問題になります。

子育てや家庭との両立ができず、勤務を断念してしまう人もいます。

そこで病院も働きやすい環境を目指すため、シフトの工夫をしたり、夜勤専門の助産師を設けたりしているところもあります。

また、近年注目を集めている助産師外来では日勤のみで働くことも可能です。

休憩がとれない、残業が多い・・・など、現在働いている職場の勤務時間に不満を感じている方も多いと思いますが、後々体を壊すことにならないように、日勤で働ける助産師外来や夜勤専門の助産師がいる病院への転職を考えてみても良いかもしれませんね。

<関連記事>:助産師、日勤のみで働ける職場は?

助産院、保健所の勤務時間

次に助産院での勤務時間ですが、基本的に開院時間での就業になります。

ですが、担当している産婦さんが産気づいたときはいつでも呼び出されますし、産院の混雑状況や処置の進捗によっては残業が発生したり泊まり込みになる場合もあり、病院より予測のつかない不規則さがあります。

お産がある時とない時で勤務時間は大きく異なる、というのが助産院の特徴と言えます。

続いて保健所や市区町村の保健サービスに従事している助産師の場合、基本的に営業時間と事務を含めた処理をこなすのみになりますので、一般的な日勤帯で就業することになります。

このように助産師は就業先によって勤務形態が様々です。せっかく助産師として働いていても、体や生活を壊してしまい続けられなくなることは避けたいですよね。

また、勤務先によって積める助産師としての経験の種類も変わってきますので、現在の生活も今後のキャリアも両立できるような勤務先選びをしたいですね。

今の環境にお悩みであれば、自分に合った職場をもう一度探してみてはいかがでしょうか?おススメのサイトを下からチェックしてみてくださいね!

プライベートもキャリアも両立させながら、助産師として充実した毎日を目指しましょう!

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