助産師は生命の誕生という神秘的な瞬間に立ち会える、とても魅力的な職業ですよね。
中々休憩が取れないような忙しい職場でも、やりがいを感じながら働いている人も多いはずです。
しかし結婚や出産、勤務条件の向上やキャリアアップなどの理由で、他の職場への転職を考えている人もいるでしょう。
転職先探しとなると、「自宅の近くなら求人情報誌を見ればいいかな?」「病院のホームページから求人情報を探そう!」となりがちですが、専門の「転職サイト」を使えば、もっと効率的な職場探しが可能です。
今回は助産師が転職サイトを使うべき理由と、おすすめの転職サイトを紹介します。
求人サイトのCMや広告って、よく見かけますよね。
マイナビやリクナビなどの有名どころは、使ったことはないけど名前は知ってる、という人も多いと思います。
転職サイトは、ただ単に求人情報を検索できるだけのツールではありません。
助産師の場合でも、求人サイトを使って転職活動をするのが断然オススメです。その理由を見ていきましょう。
コンビニなどに置かれている求人情報誌や、新聞に折り込まれる求人広告は、簡単に手に入るものの、求人の掲載数はそれほど多くないですよね。
まして「助産師の求人」となると、かなり数が限られます。
転職サイトにはそういった掲載スペースの制限がないため、非常に多くの求人情報を見ることができます。
またサイトに登録した人しか見ることのできない、「非公開求人」を見ることも可能です。
一方で、「そんなにたくさん求人があっても、全部確認するのは大変…」という心配もありません。
転職サイトでは、働く地域や雇用形態、給与などの条件を入力することで、求人情報を絞り込むことができるのです。
「週3日勤務で夜勤なし、月収は〇万円以上」など細かい条件が決まっている人は、その条件に当てはまる求人だけを見ることができ、とても効率的です。
転職活動をサポートしてくれる「コンサルタント」の存在は、転職サイトを使う上での、一番のメリットとも言えます。
コンサルタントは、転職に関する色々な場面で求職者をサポートしてくれる人のことで、転職サイトに登録すれば誰でも無料で利用できます。
条件に合った求人を提案してくれるだけでなく、面接日程の調整や面接対策、場合によっては面接に同行してくれる場合もあります。
転職は人生で何度も経験することではありませんから、プロからのサポートを受けられるのはとても心強いですよね。
また求人先とこちらの条件が合致しない時は、勤務条件の交渉まで買って出てくれます。
コンサルタントがいない場合、面接の場で急に「給与を少し上げてくれませんか?」なんて話を出すわけにもいきません。
より良い求人先に転職したい場合、コンサルタントはかなり強力な味方になります。
転職先を決める上で、職場の雰囲気って重要ですよね。
しかし求人情報誌やハローワークの求人票では、勤務条件などの限られた情報しか分かりません。
転職サイトでは、職場の様子や働いている人達の雰囲気、そして研修・教育制度など、たくさんの情報を仕入れることができます。
職場の写真や一日の仕事の流れが掲載されていたり、医院長や先輩社員からのメッセージを見れるサイトもあり、自分がそこに就職したときのイメージも湧きやすくなります。
また求人情報を見て不明点が出てきた場合でも、コンサルタントを通して確認することもできますよ。
初めは正社員として就職することが多い助産師ですが、ライフスタイルの変化や自分の希望する条件によって、その働き方を自由に変えることができます。
助産師の職場では、どのような働き方があるのでしょうか?
助産師の90%以上が、病院勤務からキャリアをスタートさせると言われています。しかし助産師の就職先は、病院以外にも色々な選択肢があります。
たとえば保健所や保健センターに就職すると、乳児検診や新米お母さんの育児相談に乗ることが仕事になります。
また一般企業や保育施設でも、助産師を募集していることがあります。
病院以外の勤務先では、出産の現場に立ち会うことはなくなりますが、また違ったやりがいが見つかりますよ!
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転職を志す人の中には、「今の職場は忙しすぎてイヤ」もしくは「もっとたくさん働いて、たくさん稼ぎたい!」という人もいるでしょう。
また「子育てと両立したいから昼間だけ」、「手当のつく夜間に多く働きたい」という希望もあると思います。
こういった勤務体系の希望は、転職活動において、給与と同じくらい重要な条件となります。
正社員だけでなく、アルバイト・パートや派遣といった選択肢も検討してみるなど、広い視野をもって転職先を探しましょう。
助産師の転職先としては、大学病院や産科クリニックは給与が高い傾向にあります。
ゆったり余裕をもって働きたい場合は、公開されている病院の従業員数や年間の分娩件数を比較してみましょう。
また保健所や保健センターに就職すると、残業や夜勤がなく、安定した時間帯で働けます。
もちろん職場によって差がありますので、求人内容をよく確認してくださいね。
<関連記事>:助産師、日勤のみで働ける職場は?
「新しい職場に行けば新人同然、年下の子も先輩になるし、キャリアアップは難しいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし「助産師として、もっと経験を積みたい」、「職場のメンバーをまとめるような、上の立場に就きたい」という人でも、転職によって得られるメリットは多くあります。
転職して今までと違う仕事にチャレンジすることは、多くの経験を積めるいい機会になります。
また別の職種を経験していたからこそ、新しい職場で頼られることもあるでしょう。
積極的に新しいことを学んでいきたい人は、教育体制が整っていたり、研修や研究発表に力を入れている病院がオススメです。
また「後々はこんな仕事をしたい」等の希望があれば、コンサルタントに相談しておくと良いでしょう。
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転職サイトを見ていると、魅力的な求人が多くあって迷ってしまいますよね。
しかし選び方を間違えると、「せっかく転職したけど、あまり理想的な職場ではなかった…」なんてことになりかねません。
助産師が転職活動をするときの、注意点を見ていきましょう。
転職先を決める際にやりがちなのが、「なんとなく良さそう」で転職先を決めてしまう事です。
色々な求人を見ていると、新しくてきれいな病院や、ちょっと珍しい福利厚生などに魅力を感じることも多々あります。
もちろんこういった条件も、働く時のモチベーションにつながるため大切です。
しかし「自宅から近い職場を探していたのに、待遇面に気を取られて、かなり遠い職場を選んでしまった」となっては意味がないですね。
一番重要なのは、「転職を決心したときの目的」を達成することです。
「年収を増やしたい」「もっと近くの職場に」「時間の融通が利く雇用形態で」など、一番優先すべき条件を忘れないようにしましょう。
<関連記事>:助産師のお給料・年収について
求人サイトのコンサルタントは、多くの人の転職をサポートしてきた、いわば転職支援のプロです。
求人先と応募者を結び付けることが自分たちの成果となるので、些細な問い合わせでも丁寧に答えてくれます。
求人の紹介や面接指導はもちろんのこと、「正社員しか募集してない病院に、パートとして雇ってくれないか聞いてみてほしい」なんてお願いもできます。
「求人サイトには登録するけど、コンサルタントは使わない」という方法も、もちろんできます。
しかし連絡を取り合うのに手間はかかるものの、やはりメリットが大きいため、積極的に活用することをおすすめします。
転職サイトによって、コンサルタントがどこまで面倒を見てくれるかは異なりますので、サイトを選ぶ時はその点もチェックしましょう。
<関連記事>:助産師に求められる能力・適正は?
助産師は女性だけがなれる職業です。そのため求人の掲載でも、「産休・育休が取りやすい」「子供がいても、時間の融通が利きます」といった文言がよく使われています。
20代など、まだ若い年齢で転職する人の中には、「産休・育休の制度は重視しない」「1日フルで働けるから、時間の融通は利かなくても平気!」と考える人も多いでしょう。
<関連記事>:助産師、仕事と子育ての両立は可能?
しかし、それも一旦考え直す必要があります。今は結婚・出産の予定がなくても、3年後・5年後はどうなっているか分かりません。
妊娠・出産を控えれば、今の職場を一時的に離れる事に変わりはありませんが、重要なのはその後です。
元の職場に戻れるのか、それとも小さな子供の面倒を見ながらまた転職活動をするのかでは、心の余裕にも差が出ますよね。
「子供ができたら、しばらくは専業主婦をしたい」「育休が終わったらすぐに復帰して、キャリアアップしながら長く働きたい」など、少し先の生活スタイルを見据えて転職先を決定しましょう。