助産師として働いているが「もっと学びたい」という人はたくさんいます。そうした場合は、助産師向けのセミナー講習を受けてみてはいかがですか?
新しい助産の知識や技術を学ぶと、よりよいお産のサポートができます。
助産師資格を取得したが現場経験のない人、ブランク明けで少し不安な人、転職に向けてブラッシュアップしたい人にもオススメです。
助産師が対象のセミナーとは
助産師免許は国家資格で一生使えるものです。しかし、産科医療は日進月歩の勢いで進化しています。
医療の進歩に遅れないためにも、各種セミナーで知識や技術を学んでください。
新たな助産の知識や技術、お産の現場で使えるノウハウを学べるセミナーの例を紹介します。
周産期女性の心身ケア
助産師や看護師を対象とし、周産期の女性の心身ケアを学ぶセミナーです。
講師は現役の新生児集中ケア認定看護師が担当し、リスクのある周産期女性や新生児ケアの知識を学びます。
・目的と内容
周産期女性の基本的な心身の変化を学び、寄り添うとは何なのかを考えます。妊婦さんは周産期に入ると心身ともに大きな変化を迎えます。
これまで思い描いていた妊娠や出産のイメージと、現実のギャップに精神的な葛藤を感じる人も少なくありません。
なかには不安感から涙が出たり、新生児をどう扱っていいか分からないという周産期女性もいるようです。
そうした女性に対し、助産師はどんな言葉をかければいいのか、相手の気持ちを理解するにはどうすればいいか等、より良いコミュニケーションを築く方法を学んでいくセミナーです。
・プログラムの例
・結婚、妊娠、出産のプロセスにおける周産期女性の心身の変化
・よくある場面を想定した周産期女性に寄り添うためのノウハウ
・実践的ロールプレイによる寄り添いやコミュニケーションスキル
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整体技術で妊婦の骨盤ケア
助産師やセラピストを対象に、産前産後の妊婦さんの骨盤ケアを学びます。
妊婦さんの腰痛や恥骨痛のケア方法を知りたい人、骨盤ベルトだけに頼らないケアをしたい人などに適したセミナーです。
・目的と内容
産前産後の妊婦さんで、仙骨痛や恥骨痛に悩む人は意外に多いものです。
何とかしてあげたいと思いながらも、骨盤ベルトでごまかしたり簡単なストレッチしか施してあげられないと悩んでいる助産師もいるはずです。
このような助産師に対し、妊婦さんの腰痛をケアできる整体の知識を整体の専門家がレクチャーします。
妊婦さんの整体ケアを学んで助産師の仕事に役立てたい人に適したセミナーです。
ほかにも妊婦さんの整体ケアを身に付けてスキルアップしたい人、助産院の開業に知識や技術を役立てたい人にも向いています。
・プログラムの例
・妊婦さんの腰痛、仙骨痛、恥骨痛などの整体ケア
・安産のための陣痛促進の整体、つわりを緩和する整体技術
・妊婦さんの冷えやむくみの緩和、産後の骨盤の調整方法
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日本助産師会主催のセミナー
助産師独自の職能団体である公益社団法人日本助産師会が主催するセミナーです。
助産師や助産師を目指す人のために、さまざまなセミナーを開催しています。多数あるセミナーのなかから、代表的な例を紹介します。
・健康力を上げるマタニティ指導
母子保健施策の現状、助産師が行なう祖父母支援、妊産婦のメンタルヘルスケアなどを学びます。
あわせて妊婦さんやご家族とのコミュニケーション技法、妊娠性糖尿病の知識、遺伝医療やカウンセリングなど、多岐にわたる知識を身に付けることができるセミナーです。
・助産実践能力向上のための研修会
助産倫理や後輩教育の教育論、妊娠中の栄養指導、早期母子接触の安全性などについて学びます。
あわせて母体急変時の対応方法や妊娠期のフィジカルアセスメントについても勉強します。
・助産師のための安全研修
効果的な助産記録の付け方、産科出血の対応方法、胎児心拍モニタリングなどを学びます。あわせてNCPR(新生児蘇生法)のオリエンテーションを行ないます。
・助産師力を高めるウィメンズヘルス
骨盤底を鍛えるピラティスや男性不妊や性感染症の最新情報など、助産師力をアップできるセミナーです。
あわせて更年期女性の保健指導、セクシャルマイノリティへの理解も深めます。
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企業主催のセミナー
育児やマタニティ関連の企業が主催するセミナーです。対象は助産師を始めとする医療従事者です。
母乳育児や母子に寄り添う母乳育児を目標としています。講師は国立病院院長や産科部門看護師長、大学病院の小児科医や助産師など多彩です。
次に各種セミナーのうち、代表的な例を紹介します。
・母乳育児の基礎知識と利点
母乳育児の基礎と支援に必要な知識(解剖学、生理学、生化学)、母乳育児に寄り添う支援、小さく生まれた赤ちゃんと母乳栄養、母乳育児が母親に与えるメリットなどを学びます。
・役立つ母乳育児の基礎知識
母乳栄養の知識、BFH(WHO認定の赤ちゃんに優しい病院)、母乳育児支援の組織作りなどを学びます。
あわせて妊娠中から入院、退院後の母乳育児支援などについても勉強します。
・助産師が伝える母乳育児支援
助産師である助産院院長が、妊娠中から産後1カ月までの母乳育児支援について講義します。
内容は乳房と乳汁のしくみ、上手に飲めない赤ちゃんの授乳、母乳不足感の見分け方、産後と授乳期のメンタルサポートなどを学びます。
以上、助産師を対象としたセミナーについて紹介してきました。これらのセミナーは助産師が仕事をしながらでも参加できるものが中心です。
現役助産師の人、これから助産師を目指す人、ブランク明けの人にも役立つと思います。
助産師の方で現在の職場に満足していないなら、より良い職場への転職を考えてみてはいかがですか?
転職先探しには助産師専門の転職支援サイトを利用すると便利です。
助産師専門の転職支援サイトに相談すると、好条件の転職先が見つけやすくなります。
助産師の求人情報に詳しいアドバイザーが相談に乗ってくれますので、ぜひ上手に活用してくださいね。
- 現役助産師や助産師を目指す人に適したセミナーがある
- スキルアップしたい人やブランク明けの人にも適している
- 周産期女性の心身ケアや妊婦さんの骨盤ケアのセミナーも
- 日本助産師会主催のセミナーは種類が豊富で勉強になる
- 健康力アップのマタニティ指導や助産師のための安全研修等
- マタニティ関連企業が主催する母乳育児のセミナーもある
- 母乳育児の知識や利点、母乳育児の支援の仕方など
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