助産師という仕事は、新たな生命をその手で受け入れるとても素晴らしい職業です。
子供が大好きで、病気や怪我の患者さんをケアするよりも、喜びや達成感、未来への希望を感じられることに魅力を感じて、助産師を目指した方も多いのではないでしょうか。
今現在、助産師として気に入った職場に就いているとしても、女性は結婚や妊娠を機に、休職もしくは退職という形で職を離れざるを得ないケースもあるかと思います。
できるだけ早く復帰しようと思っていても、実際は家事や子育てで毎日慌ただしく、気がつけば仕事を辞めてから数年経ってしまっていた・・・という人は少なくありません。
いざ復職しようと思っても、その時大きなハードルとなるのは、助産師の仕事としてのブランクではないでしょうか。
ここでは、助産師のブランクからの復帰・転職について見ていきたいと思います。
目次
助産師が復帰をためらう理由は何といっても「ブランク」にあり
陣痛に耐えながら分娩室に入った母親は、大事なお腹の子の命と自分の命を助産師に託します。
そして元気な産声が分娩室に響いた時には、立ち会った全ての人の緊張が解け、大きな喜びに包まれます。
母親は2つの命を手助けした助産師の事を一生忘れないことでしょう。
そんな唯一無二のやりがいが魅力の助産師ですが、助産師の仕事と言うのは時間に関係なくハードな時もありますし、やりがいと喜びが大きい分だけ重い責任感を背負うことにもなります。
出産予定日はあって無いようなものです。助産師はいつ何があっても対処できるよう常に気を張っていなければなりません。
独身だったからこそできていた助産師の仕事ですが、復帰後は家庭や育児と両立させながら更に目の回る業務になることは明らかです。
また、かわいい我が子との時間を大切にするため「復帰したくてもできない」そんな、潜在助産師が多くいるのです。気持ちとは裏腹にどんどんブランクだけがあいてしまうわけですね。
<関連記事>:助産師、仕事と子育ての両立は可能?
ブランクが心配で復帰・転職できない
長く仕事をしていないと、知識はもちろん技術面でも忘れている部分があるのでは?と心配する方がほとんどだと思います。
特に、新人助産師や経験の浅い助産師の場合は、即戦力として働けないことへの不安も大きいですよね。
また、日本の医療技術はどんどん新しいものへと進化しています。数年の間でもその変化は目まぐるしいものがあるでしょう。
経験豊富な助産師だとしても、こうした中で、果たして自分が仕事についていけるのだろうか、という不安を感じてしまう方もいるかと思います。
命を扱う現場で働く者として当然のことですが、こうした問題から復職を躊躇ってしまう助産師が多いのです。
それでも復帰したい!ブランクあっても復帰・転職できる?
ブランクが気になるものの、やはり助産師として働きたい!そう思う方は少なくありません。
現在は、産科医の不足や出産する施設の減少から、助産師の需要は高まっており、病院側は潜在助産師の活躍を期待しています。
そのため、数年というブランクを経て、復帰・転職を成功させている助産師は沢山いるんですよ。
次では、助産師が復帰するきっかけやタイミング、転職のポイントについて見ていきましょう。
復帰を決意したきっかけ・タイミング
子供が幼稚園・保育園に入るタイミングで復帰を考える人が多くいます。
自分の時間に余裕ができたことで、自身の出産の経験と助産師の資格を活かして再び働きに出たいと思うようになるのですね。
また、子育ての合間に参加した育児サークルで、母親たちが妊娠中に感じていた不安や悩みなどを聞いたことが復帰のきっかけとなった方もいます。
母親達との交流を通じて、現場で働くだけでは見えてこなかった内側のケアなど、もっと妊婦さんに寄り添って仕事がしたいと、改めて助産師として働く意欲が湧いてきたのです。
<関連記事>:一度現場から離れた助産師の復職のきっかけとは?
助産師、ブランク経ての復帰・転職のポイント
勉強会への参加
助産師の復帰にあたっては、仕事を思い出す意味でも勉強は必須です。
お子さんがいる方の場合は、やはり周りの人たちのサポートが重要となってきます。
保育園や幼稚園、ご家族の方にお子さんを預けられるようになったら、まずは看護協会などが主催する勉強会などに参加してみると安心です。
中には託児所がついているセミナーもありますので、預けるのが難しい方はそうしたところを狙って参加してみると良いでしょう。
まずはパートから
まだ子供が小さいうちは、パートから働くことをおすすめします。
助産師はたくさんいても、子供のお母さんはたった一人ですので、家で過ごす子供との時間も大切にしたいですよね。
また、新しい器具や技術などが導入された現場では覚えることも沢山あり、最初のうちは頭もいっぱいいっぱいで疲れてしまうでしょう。
パートタイムでの勤務は負担が少ないため、家庭との両立も叶うはずです。
子供が大きくなったら、パートから常勤、日勤帯から夜勤へと働き方をシフトする人も多くいます。
求人サイトを利用する
看護師求人サイトには、助産師の求人もたくさん集められています。
求人サイトでは、ただ職場を紹介するだけでなく、実際に入職してみないとわからないような詳細な情報を教えてくれたり、気に入らない条件などがあれば代わりに交渉を行ってくれる場合もあり、子育てで求人を探す時間が確保できないという方や、ブランクがあって不安な方の強い味方となってくれるでしょう。
常勤はもちろん、ブランクOKなパート案件も豊富ですので、職場復帰を目指している方はぜひチェックしてみてください。
<関連記事>:助産師が活躍する職場はたくさんあります!
ブランクありでも助産師が復帰しやすい環境を目指して
助産師のありかたを重要視する病院の中には、復職支援制度や院内保育などを設けてブランクのある助産師の復帰をサポートするところも増えてきました。
労働に対当する報酬はもちろんのこと、助産師が家庭との両立を図れるようシフトの改善を目指しています。
少子化問題、お産難民など、社会問題にもなっているこれらのことを解消するには、助産師の方の手助けが欠かせません。あらゆる専門機関でも、その事にやっと気がついたのでしょう。
ブランクある助産師の方で、今まで復帰を見送っていた方でも、もう一度新しい助産師募集の内容をチェックしてみてください。以前の待遇とは、明らかに変わってきているはずです。
これからは、助産師であっても自身の家庭やプライベートを充実させながら、社会貢献できる時代になるでしょう。
助産師の募集案件はたくさんありますが、こちらで紹介しているサイトでは特に助産師の募集が充実しています。
ご自身が充実したワークライフを送れるような募集案件を探してみて下さい。
- 結婚や妊娠・出産を機に休職もしくは退職するケースが多い
- 復帰したいが、ブランクが不安で躊躇ってしまう助産師は少なくない
- 助産師不足である現在は、潜在助産師の復帰が期待されている
- ゆえに比較的、ブランクありの助産師も復帰・転職しやすいと言える
- 復帰・転職には勉強会の参加や転職サポートがある求人サイトの利用がおすすめ
- 現在は、ブランクがある助産師さんも働きやすい環境が整ってきている