助産師は体力的にも精神的にもハードワーク!

助産師として大変なことは?

お産や産後のケアなど、赤ちゃんとお母さんに深く関わっている助産師の仕事は、看護師同様かなりハードだといわれています。

ここでは、今後助産師として働くことを検討している人に向けて、助産師の仕事で大変だと感じること、ストレスを感じることなどについてまとめてみました。

夜勤に関わる仕事のつらさ

交替制勤務で生活リズムが乱れる

夜勤のつらさについては看護師も同様ですが、交替制勤務の場合、生活リズムが狂いやすく、疲れが蓄積して体調不良を起こす助産師は少なくありません。

夜勤明けは午後から休みで、その次の日も休みに設定されている職場が多いですが、夜勤明けは寝て終わってしまうので、1日半しっかり休んでリフレッシュできている自覚のある看護師は少ないようです。

休みのうちに生活リズムを戻して日勤に入っても、すぐにまた夜勤となってしまうので、常にだるさや慢性的な疲れを感じている助産師がたくさんいます。

ホルモンバランスが乱れやすくなる助産師もいるようで、将来の自分の妊娠に不安を抱く人も多いため、夜勤による体への負担はかなり申告であるといえるでしょう。

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緊張状態の中業務を行なう大変さ

日勤の場合は配置されている医師や助産師の数が多いので、急なお産や緊急を要する対処が必要になっても比較的落ち着いて業務に臨めますが、夜勤では人員が少ないため、もしものときに備えて常に緊張しながら業務を行っているという助産師は多いです。

特にお産は夜間帯に始まることが多いため、人数の少ないなか多くのお産に入らなければならないことも。

ただでさえ夜勤で体力を消耗しているのに、精神的にも疲れてしまうため心身ともにつらいと感じてしまうのもうなずけますね。

精神的につらい思い、悲しい思いをすることも

人の命に関わる仕事、ミスは許されない

医療に関わる仕事すべてにいえることですが、助産師は赤ちゃんと母体の命に関わる仕事ですので、お産などでの処置においてミスは許されません。

しかし、いくら学校でしっかり勉強をしてお産に関する知識を習得しているとしても、初めて業務に入るときは緊張から思うように動けないこともあります。

そのとき、先輩の助産師から厳しい指導を受けたり、中には仕事を取り上げられてしまう新人助産師もいて、わかってはいてもつらいと感じてしまうことがあるようです。

同じことで2度注意されないように、激務の中寝る間を惜しんで勉強を続け、今に至るという助産師も。

それらの経験が身になっているといえばそれまでですが、やはり当時は相当のストレスを感じていたようです。

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つらい現場に立ち会わなければならない

助産師の仕事の喜びは、出産に立ち会うことで生命の誕生を助けることができ、生まれてきた赤ちゃんやそのお母さんと一緒に喜びを分かち合えるという点が大きいと思います。

しかし、中には元気な産声を上げて生まれることができない赤ちゃんもいます。

よりも辛いのは妊婦さんですので、妊婦さんやその家族へのケアは重要で、自分が悲しんでいる暇はありません。

つらさや悲しみを自分なりに消化し、それを今後の仕事に活かしていかなければならないこと、自分の感情を抑えて業務を遂行しなければならないことは、助産師のつらいところです。

助産師の努力や専門性を認めてもらえない

医師と助産師では関わる業務は異なるものの、助産師は看護の知識を習得した上で、出産や赤ちゃんに関する深い知識や技術を学んでいますので、「出産のスペシャリスト」といっても過言ではありません。

しかし、妊婦の中にはその専門性を理解できない人もいて、助産師にお産を取り上げられることに違和感を感じる人もいるようです。

助産師は学校を卒業して実務に入った後も、実務や勉強会などを通して日々学び、お産におけるスキルアップに努めているのですが、こうした努力や実力を理解してもらえない点は、仕事をする上でストレスに感じてしまうことがあります。

ストレスや辛さを緩和するために

仕事にやりがいを感じながら前向きに働く

前述したように、助産師の仕事には心身ともにハードさを感じたり、つらいと思うことがたくさんありますが、そのような中でも仕事のやりがいや楽しさを見つけ、前向きにはたらくことは長く助産師として働き続けるためにとても大切です。

誕生した赤ちゃんのお世話を楽しむ、お母さんと出産の喜びを分かち合うなど、助産師でないと体験できない喜びややりがいはたくさんありますので、仕事をしていてよかったと思うことをたくさん見つけましょう。

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自分なりのストレス解消法を見つけておく

前向きに働いていても、どうしても仕事に行き詰まったり、心身ともに疲れを感じてしまうことは避けられません。

そのときは、自分がリフレッシュできるストレス解消法を見つけておき、ストレスと上手に付き合っていくことも重要です。

おいしいものを食べたり、友達とおしゃべりを楽しむなど、自分なりのリフレッシュ方法を探してみてください。

体を動かすことはストレス解消に直接的につながるといわれていますので、運動があまり得意でないという人も、軽く体を動かせる趣味を見つけておくとよいと思います。

業務改善や転職もひとつの方法

助産師の仕事はどんな現場でも大変なことはあるものですが、職場の人間関係や労働環境は、働きやすさに大きく関係してきます。

助産師がより健やかに働くためには、職場のスタッフ同士が支え合ったり、リフレッシュ休暇の充実を図るなど、職場環境の改善は必要不可欠です。

これらの配慮がどうしても臨めない職場の場合は、転職をしてより働きやすい環境に身を置くこともひとつの方法だと思われます。

今の環境に疑問をもっている人は、転職も検討してみてはいかがでしょうか。

助産師として大変なことは?まとめ

  • 交替制勤務の助産師は夜勤で生活リズムが乱れるため体調を崩しやすい
  • ミスは許されず、つらい出産に立ち会わなければならない点も大変だと感じる
  • 助産師のスキルを認めてもらえないことにストレスを感じる人も
  • 前向きに働くためには、やりがいを感じたりストレス解消を図ることが重要
  • 職場環境の改善が見込めない場合は、転職を検討するのもひとつの方法

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